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JASRACが音楽教室から著作権料を徴収方針

JASRAC(日本音楽著作権協会)が音楽教室から著作権料を徴収すると発表し波紋が広がっています。

2017年2月7日放送の「グッドモーニング」から

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JASRACはいつからいくら徴収しようとしているのか


JASRACが音楽教室から徴収すると発表している著作権料ですが、来年(2018年)の1月以降、年間受講料収入の2.5%を検討しているとしています。

これを一人あたりの金額に換算すると、約2400円/年の増額となります。

JASRAC(日本音楽著作権協会)とは


JASRAC(日本音楽著作権協会)とは

JASRACは、1939年著作権保護・著作物の円滑利用を目的に設立されました。

作曲家や作詞家、音楽出版社は、著作権管理をJASRACに委託し、JASRACはCDの生産や店でBGMを流したりした時に、著作権料をもらいます。

その著作権料は作曲家などに支払われますが、その一部が手数料としてJASRACの収入となるのです。その金額は2016年度の予算額で約135億円となっています。

今回問題の対象となっているのは音楽教室ですが、既にダンス教室、カラオケ教室、カラオケボックスからは徴収されています。

では、なぜ今回音楽教室が徴収の対象にされたのでしょうか?

著作権法では『公衆に聴かせる演奏に、著作権料が発生する』とされています。

この文言の『公衆』について、JASRACは生徒も含まれると主張しています。一方、7つの企業・団体が結成された「音楽教育を守る会」は、音楽教室での演奏は公衆に聴かせるに該当しないとしているのです。

しかし公衆に聴かせる甲子園でのブラスバンドによる演奏は、著作権料を支払う義務は負いません。これは『学校教育の場合、著作権料は不要である』に該当するためです。

どんな場合、著作権料を払う必要があるのか


ブラスバンド以外でも、どんな場合に著作権料を払う必要があるのかないのか見ていきましょう。

①広告・ポスターに歌詞が引用されている
 JR東日本が作ったポスターにドラゴンボールの主題歌の一部が使われていた。【著作権料が必要】

②結婚式の披露宴で、友人が作製したVTRで流れすバックミュージック
 営利目的には該当しないが、音楽CDから複製しているため、【著作権料(複製権)が発生】



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歌手や作詞家の意見


この著作権料の問題について、歌手の宇多田ヒカルさんはツイッターで次のようにコメント。
『授業で私の曲を使いたいっていう先生や生徒がいたら、著作権料なんか気にしないで無料で使ってほしいな』

また、エヴァンゲリオンの主題歌「残酷な天使のテーゼ」を作詞した及川眠子さんは『音楽教室で「練習のため」弾いたり歌ったりするものから使用料をもらいたいと思ったことなどない』とコメント。

今回のニュースの感想


今回のJASRACの音楽教室から著作権料を徴収する方針の発表は、なぜ今ごろ?今まで良かったじゃん?という気持ちが否めません。

その原因は、音楽CDが売れなくなってきたりして、JASRACの手数料収入が減収となっているためではないかと推測されます。

またこの著作権料の徴収が、子どもから音楽を遠ざけ、その結果、音楽収入がさらに減ってしまう現象を招くのではないかと心配してしまいます。


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