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オニオオハシの大きすぎるくちばしは何のためなのか? 所さんの目がテン!

今回のテーマは○○すぎる動物特集。1つ目はくちばしが大きすぎるオニオオハシです。
2016年9月25日O.A.

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オニオオハシの大きすぎるくちばし


オニオオハシの大きすぎるくちばし

静岡県掛川市にある掛川花鳥園の鳥たちの中でもひときわ目を引くのが、巨大なクチバシを持つ「オニオオハシ」。

南米ブラジル周辺の森や川に生息しており、アマゾンの宝石とも呼ばれています。

鳥類の中で最もくちばしの割合が大きいオニオオハシはエサを食べる時、クチバシが邪魔をしてエサが見えないため、横を向いて確認しなければなりません。

またクチバシで挟んだエサも、ついばむことができず、一旦口の中で放ってから飲み込みます。



オニオオハシの大きすぎるくちばし

オニオオハシのクチバシはなぜ大きいのか


オニオオハシのクチバシはなぜ大きいのか

オニオオハシのクチバシが大きい謎について、2009年カナダにあるブロック大学のタッターサル教授が唱えた説が「放熱説」です。

普通の鳥は汗をかかないため、体温調節を呼吸と翼を広げることで行います。しかし教授はオニオオハシはクチバシで体温調節を行っているといいます。

事実、室温が25℃のときは、体もクチバシも室温とほとんど変わりませんが、室温が31℃になると、体温の33.4℃に対して、クチバシの温度は37℃まで上昇しました。

オニオオハシは体温が上昇すると、熱い血液をクチバシに送り込み、放熱させて血液を冷やし、体内に戻すことで体温調節をしているのです。

クチバシで放熱するメリットは、呼吸と違って水分を失わないことで、給水中に天敵に襲われる危険を下げることができます。

オニオオハシのクチバシはなぜ大きいのか

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クチバシが解き明かした恐竜の謎


クチバシが解き明かした恐竜の謎

オニオオハシのクチバシから恐竜の謎を結びつけたのが、大阪市立自然史博物館の林昭次(しょうじ)さん。

日本で唯一、林さんのチームが行っているのが恐竜の化石を切断し中の構造を直接観察し、現在生息する動物と比較すること。

例えば、骨の年輪を比べてみると、ワニが8mまで成長するのに50年かかりますが、恐竜はたった5年しかからなかったといいます。

この骨を使った研究『ボーンヒストロジー』で、ステゴサウルスの背中の板の役割が分かってきました。

背中の板には、たくさんの隙間があり血管が張り巡らされていた事から、オニオオハシの口ばしと似た構造を持つため、ステゴサウルスの背中の板も放熱機能を持っていたと考えられるのです。


クチバシが解き明かした恐竜の謎


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