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高血圧を改善するANP(血圧改善ホルモン)

『みんなの家庭の医学』2016年8月2日O.A.

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海女さんの血管年齢は若い


高血圧といえば、血管が硬く狭くなる動脈硬化を引き起こし、やがて心筋梗塞や脳梗塞につながる病気。

その高血圧の予防といえば「減塩」ですが、思うように改善できない場合もあります。

そこで寿命の長いクジラから、潜ることが血管の健康に関わるのでは?と菅原先生は考えました。

同じ潜る仕事の海女さんの血管を調べると、血管が非常に柔らかいという結果が出たのです。

ANP


海女さんの血管を若く保っていたのは、ANP(心房性ナトリウム利尿ペプチド)というホルモン。

水圧により手足の静脈が圧迫され、心臓に多くの血液が戻ることで、心臓の一部が大きく拡張。そのとき心臓の筋肉からANPが分泌されます。

ANPは腎臓に働きかけ、排尿が促されます。すると余分な塩分が体外に排出され、その結果血圧が低下し、血管を若く保つのです。

なおANPは心不全の治療薬として使われているのです。

ANP

プールに浸かってANPを増加


一般の人が海女さんのように、水深5mまで潜ることは難しいため、体のどの部分まで潜ればANPが増加するのか実験してみました。

すると、プールでもみぞおち以上水に浸かれば増加する可能性があることがわかりました。

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がんの治療薬として期待されるANP


ANPはがんの治療薬として注目されています。心臓にがんはできません。その理由の一つがANPだと考えられています。

がんの手術を受けた患者さんにANPを投与したところ、がんの再発・転移を抑制したことがしょうめいされました。

ANPは潜る以外にも心拍数が上がると分泌されます。そこで息が弾む程度の運動も有効です。

講師の先生


産業技術研究所 人間情報研究部門 主任研究員
菅原順先生:潜水とANPの関係を研究

東京都健康長寿医療センター 副院長
原田和昌先生


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