THAAD(ミサイル迎撃システム)池上彰のニュース大辞典
2016年10月18日O.A.池上彰のニュース大辞典から
日本やアメリカ、韓国が恐れているのは、北朝鮮が弾道ミサイルに核弾頭を搭載し、攻撃してくる事態です。
それを防ぐため、空中を飛んでいる敵の弾道ミサイルを迎え撃つ方法が、ミサイル迎撃システムです。
現在の日本のミサイル防衛は、2段構えとなっています。
まずイージス艦に搭載されたSM3と呼ばれる海上配備型迎撃ミサイルが高度500kmの大気圏外で撃ち落とします。
もし撃ち落とせなかった場合は、PAC3と呼ばれる地上配備型の迎撃ミサイルが着弾する直前で撃ち落とします。
日本政府はミサイルを撃ち落とすことを可能にする「破壊措置命令」を8月から常時発令していて、東京市ヶ谷の防衛省などにPAC3が常いに配備されています。
しかしSM3とPAC3だけでは万全ではないという指摘もあります。
そこで政府が導入を検討しているのが、最新の迎撃システムTHAAD(サード)です。
THAADは敵の弾道ミサイルが大気圏に再突入する段階の高度約40~150kmでミサイルを撃ち落とすことができます。
既に配備済みのSM3とPAC3にTHAADを加えて、迎撃システムを3段構えに強化しようという案があります。
このTHAADを韓国は今年7月国内に配備することを決めました。しかしこの韓国の配備に中国が激しく反発しています。
理由はTHAADはミサイルを追尾するため、高精度のレーダーを備えていて、このレーダーで北朝鮮だけでなく中国沿岸部の軍隊の動きも手に取るようにわかります。
つまり中国の軍事情報がアメリカにも筒抜けになるかもしれないからです。
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核弾頭の小型化
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ミサイル迎撃システム
日本やアメリカ、韓国が恐れているのは、北朝鮮が弾道ミサイルに核弾頭を搭載し、攻撃してくる事態です。
それを防ぐため、空中を飛んでいる敵の弾道ミサイルを迎え撃つ方法が、ミサイル迎撃システムです。
日本のミサイル防衛
現在の日本のミサイル防衛は、2段構えとなっています。
まずイージス艦に搭載されたSM3と呼ばれる海上配備型迎撃ミサイルが高度500kmの大気圏外で撃ち落とします。
もし撃ち落とせなかった場合は、PAC3と呼ばれる地上配備型の迎撃ミサイルが着弾する直前で撃ち落とします。
日本政府はミサイルを撃ち落とすことを可能にする「破壊措置命令」を8月から常時発令していて、東京市ヶ谷の防衛省などにPAC3が常いに配備されています。
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最新の迎撃システムTHAAD
しかしSM3とPAC3だけでは万全ではないという指摘もあります。
そこで政府が導入を検討しているのが、最新の迎撃システムTHAAD(サード)です。
THAADは敵の弾道ミサイルが大気圏に再突入する段階の高度約40~150kmでミサイルを撃ち落とすことができます。
既に配備済みのSM3とPAC3にTHAADを加えて、迎撃システムを3段構えに強化しようという案があります。
韓国THAAD配備に中国が反発
このTHAADを韓国は今年7月国内に配備することを決めました。しかしこの韓国の配備に中国が激しく反発しています。
理由はTHAADはミサイルを追尾するため、高精度のレーダーを備えていて、このレーダーで北朝鮮だけでなく中国沿岸部の軍隊の動きも手に取るようにわかります。
つまり中国の軍事情報がアメリカにも筒抜けになるかもしれないからです。
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核弾頭の小型化
最低賃金
106万円の壁
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2016-10-22 14:35
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