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106万円の壁 健康保険・厚生年金の加入要件の年収が引き下げに? 池上彰のニュース大辞典

2016年10月4日O.A.池上彰のニュース大辞典から

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社会保険料を払う必要がない人とは


社会保険料を払う必要がない人とは

サラリーマンの給与明細書には、健康保険料や厚生年金保険料の欄があり、税金以外にこれらの保険料を除いたものが手取りの給料になります。

保険料を支払う理由は、医療費の負担を3割に軽くしたり、将来の年金がもらえるようにするためです。

しかし夫がサラリーマンで妻がパートで働いている場合、社会保険料を支払う必要がないケースも多いのです。

年収130万円の壁


年収130万円の壁

先月までは年収が130万円未満の妻が、夫の扶養対象になっていました。これが130万円の壁です。

130万円以上稼ぐと、パート先企業の健康保険や厚生年金に加入し、保険料を払わなければなりませんでした。

すると保険料が差し引かれて、手取りが減るリスクがあります。つまり働き損になることもあるのです。

そのため130万円を超えないように働く人が多くいました。

年収130万円の壁から106万円の壁に


ところが今月から130万円の壁が106万円の壁になります。

一部の大企業で働く主婦が対象ですが、近い将来中小企業にも拡大される可能性があります。

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制度変更の理由


制度変更の理由

制度を変更する理由を政府は、働かない方が有利な仕組みを改め、女性の就業意欲を高めるといいます。

つまり壁を低くすることで、パートで働く女性に対して、106万円を超えてフルタイム並みに働いてくれるように期待しています。

さらに社会保障費が増え続けているため、国の財政を圧迫しています。そこで自分で保険料を支払う人を増やす狙いもあります。

制度の成功は困難


しかしこの制度は成功が困難だと思われます。

パートの女性の間では、106万円ぎりぎりになるように労働時間を減らす人が増える可能性あるからです。

また人手不足の企業にとってもパートの女性が労働時間を減らせば打撃となります。

106万円の壁は日本経済に影響を与えるかもしれません。

106万円の壁 感想


この制度を成功させるためには、働き方だけでなくパートの給料もフルタイム並みにする必要があると思います。

働く質を増やされるのに、単価あたりの給料が増えないのは納得できる人はいないと思います。

さらに働く量が増えれば、子どもを預ける先の保育所などの設備が必要で、未だもって政府はその設備が整っていません。

またパートを雇う側の企業にとってもパートで間に合う仕事をわざわざフルタイム並の給料を払うのは割に合わないと思うのではないでしょうか。


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