FRBとは？わかりやすく言うと米中央銀行であり世界中央銀行と言えるのだ!!池上彰のニュース大辞典

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FRBとは？わかりやすく言うと米中央銀行であり世界中央銀行と言えるのだ!!池上彰のニュース大辞典 [編集]

来週アメリカが金利を引き上げるのか？世界が注目しています。
2016年9月16日O.A.池上彰のニュース大辞典から

FRB議長の発言一つで為替市場が動く

先月26日イエレンFRB議長の次の発言で、世界の為替市場が動きました。

「アメリカの雇用が改善し、追加利上げの条件が整ってきました。

この発言でアメリカが金利を引き上げる可能性が高まったと受け止められたからです。

そのため、近く金利が上がると期待して、円を売ってドルを買う投資家が増え、円安が加速しました。

金利が上がれば、預金や投資で資金を増やしやすくなるだろうと考え、その国の通貨を買う人が増えるからです。

FRB議長の発言一つで為替市場が動く

世界の中央銀行とも呼べるFRB

イエレンFRB議長は2年前に史上初の女性議長として就任しました。もともとは著名な経済学者です。

FRB（連邦準備制度理事会）は、アメリカの金融政策に責任を持つ中央銀行で、金利を動かしたり、世の中に出回るお金の量を調整したりする点では日銀と同じですが、FRBはもっと強大な力を持っています。

世界の基軸通貨「ドル」を支配しているためです。事実上の“世界の中央銀行”と言ってもいいかもしれません。

しかもFRBという組織は、強い独立性を持っていて。アメリカ政府も口出しができないのです。

世界の中央銀行とも呼べるFRB

金融政策の決め方

FRB理事ら12人が多数決で金融政策を決めていますが、実際には議長が強い指導力を発揮しています。

このためアメリカではFRB議長はアメリカ大統領に次ぐ影響力を持つとも言われています。

ヒラリー・クリントン大統領候補の夫であるビル・クリントンは未だに根強い人気があります。

当時アメリカ経済は、長期にわたる景気拡大を実現し、株価も上がっていたからです。

“繁栄の90年代”とも言われました。その最大の功労者とも言われたのが、グリーンスパンFRB元議長です。

巧みな金融政策で18年間にわたって景気の舵取りを行いました。しかし退任後には住宅バブルが崩壊し、バブルを招いた張本人として批判のやり玉に上がっています。

FRB議長は影響力が大きいだけに、その手腕に注目が集まっています。

金融政策の決め方