夫の浮気に加担した親友から慰謝料はとれる？行列のできる法律相談所

夫が浮気が発端で離婚した妻。しかし夫のメールから浮気に加担した親友の存在を知った妻。はたして親友から慰謝料はとれるのだろうか？
2016年4月24日O.A.の『行列のできる法律相談所』から

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相談者の悩み

今回の相談者は、本間優子さん（仮名30歳）

夫・秀雄の浮気が発覚し、離婚することに‥
さらに他の人とのメールで新たな問題が！

実は、秀雄は浮気相手とデート中に、妻の親友・真美とばったり遭遇してしまう。

そして真美は秀雄に、浮気に協力すると持ちかけて、10万円を受け取っていた。



その後はウソをつき、秀雄のアリバイ工作を手助けした。そして1か月の間、浮気がばれないように秀雄に協力していたのだ。

すべてを知った優子は、真美のもとへ。そして10万円払って協力するのは共犯として、慰謝料を請求した。




はたして夫の浮気に協力していた友人から慰謝料はとれるのか？

弁護士軍団で『慰謝料がとれる』とする弁護士

【菊池弁護士】
北村弁護士と大渕弁護士の回答を見てから『女性の気持ちがお分かりにならない弁護士が多いんでございます』と一言言ってから



自分の親友までもが裏切り、夫の浮気がバレないように協力していたなんて知ったら、誰に相談したらいいんですか？誰を信用したらいいんですか？

そのくらい傷つくんですよ。慰謝料は取れます。

【本村弁護士】
1か月間に渡って、複数回以上、アリバイ工作に加担していた。

不倫関係の継続に重要な役割を果たしている、かなり悪質な加担行為です。これは十分慰謝料は取れます。

本村弁護士に対して、北村弁護士が「重要な役割ですか？」と反論。秀雄は妻の親友がいなくても、ずーっと浮気をしていたはずという理由だそうです。

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弁護士軍団で『慰謝料がとれない』とする弁護士

【北村弁護士】
妻がなぜ辛いのか？よくよく考えれば「夫が浮気した事」「妻が浮気を知ってしまった事」これに尽きるんです。

妻の友人の行動は褒められた事ではないが、友人の好意の効果は、浮気の発覚を遅らせた可能性がある程度なんです。

これを違法と評価することはできません。

【大渕弁護士】
不倫も不法行為ですから、不倫に積極的に加担すれば「共同不法行為者」になります。

しかし加担の程度が問題で、結果に影響するような加担をしていれば慰謝料をとれる場合はありますが、友人の不倫への貢献はほぼない。やってもやらなくても結果は同じと考えられるので、慰謝料は取れません。

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