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がん治療の最新治療 ゲノム編集でスーパーT細胞を作る

2017年5月日放送『サイエンスZERO』から

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ゲノム編集でがんを撃退する


今人間の遺伝子をゲノム編集してがんを撃退しようと考えている。

ゲノム編集とは、細胞の中の遺伝子を書き換え、生命を自由にデザインする医療技術で、イメージは、映画フィルムの編集のようなもの。

体内に特別な物質を注射で注入すると、その物質が特定の遺伝子を見つけ、その部分を切り離す。切り離された端と端は結合する。

また異常な遺伝子を修復する物質もある。

海外で進むゲノム編集


ゲノム編集でトップクラスに急浮上しているのが中国。

中国の国家科学院では、一例として運動神経が麻痺して手足に力が入らなくなる難病グルタル酸血症のゲノム編集による研究が行われ、マウスの実験では、正常な遺伝子を組み込んだところ、1か月で歩けるまで回復した報告もある。

中国で進むゲノム編集によるがん治療法


その中国・国家科学院で全く新しいがん治療の研究が始まっている。それが、がん細胞を攻撃してくれる白血球T細胞。

しかし白血球T細胞は、PD1という部分をがん細胞により塞がれてしまうと働きが弱められてしまう弱点がある。

そこでゲノム編集でPD1そのものをなくし、さらにがん細胞を見つけて捕まえる物質(CAR)を作る遺伝子を付け加えたスーパーT細胞を作った。

すると、動物実験だが48時間後のがん細胞の死滅率は、普通のT細胞が15%であるのに対し、スーパーT細胞は90%以上という実験結果が出た。

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スーパーT細胞の安全性と課題


しかしPD1には免疫反応が過剰にならないようにする安全装置の役割がある。

マウス実験では、自己免疫疾患が起きるという報告もあるため、そのような危険性も考えながら、がんを抑える必要があるのだ。

アメリカではゲノム編集医療の臨床試験が始まっている


アメリカ・ロサンゼルスでゲノム編集による世界ではじめての臨床試験が始まっている。

エイズ患者の治療を対象に、エイズウィルスがリンパ球の突起に結合・内部へ侵入し増殖する特徴から、その突起をもたないリンパ球をゲノム編集で作成。

そのリンパ球を体内に注入し増殖させることで、エイズウィルスを撃退する治療では、免疫力が増加し、薬が必要なくなり、健康な人と同じ生活をおくるひとも出てきている。


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