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スーパーカミオカンデとは?建設場所やその建設費、建設事故をご紹介!

2015年ノーベル物理学書を受賞した梶田隆章さんがニュートリノ振動を発見することになった『スーパーカミオカンデ』。そのスーパーカミオカンデのナゾに迫ってみたいと思います。

2015/12/10放送の「所さんの目がテン!」から

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スーパーカミオカンデの場所


スーパーカミオカンデがある場所は、岐阜県飛騨市神岡町。富山県との県境に近い山の中にある鉱山跡地の地下1000mに作られています。

地下と言っても1000mの地中深くにあるわけではなく、地面を少し掘ったところにスーパーカミオカンデはあるのです。

この話では、こいつは何を行ってるんだ!とお思いでしょう。もう少し説明すると、スーパーカミオカンデの上に、標高1000mの山が乗っていると思ってください。

逆を言えば、標高1000mの山の下にスーパーカミオカンデがあると、考えるとわかりやすいでしょう。

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スーパーカミオカンデは地下にあるのか


では、なぜスーパーカミオカンデは地下に建設する必要があるのでしょうか?

それは空気中を飛び交う宇宙線の中から、ニュートリノだけを観察するためです。

もしスーパーカミオカンデを山の外に作ったら、ニュートリノ以外の宇宙線がノイズとなり(邪魔になり)、ニュートリノだけのデータが取れないことになります。

地下1000mに作った結果、ほかの宇宙線が10万分の1に減らすことができたのだそうです。

つまり、ニュートリノの何でもすり抜ける特徴を活かし、山をニュートリノだけを取り出すフィルターにしたわけです。

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スーパーカミオカンデの建設費


ニュートリノの観測装置「スーパーカミオカンデ」は、超純水を3000トンも蓄えた巨大な水槽です。

その水槽の大きさは、高さ41m、直径39mのタンクで、その壁にはおよそ1万1000個(正確には11129個)の光電子増倍管が並んでいます。

この光電子増倍管で、水槽の中を通るニュートリノが水の原子核とぶつかったときに発する光を観測するのです。

その総工費は、なんと100億円!

スーパーカミオカンデの事故


ある資料によると、完成までには、この光電子増倍管が連続爆縮を起こし、およそ60%の6777本(この資料では光電子増倍管の数は11146本となっている)を失ったのです。

その事故原因ですが、光電子増倍管に入ったわずかなキズ(ヒビ)です。

さらに、このキズは劣化によるものではなく、建設作業中につけられたものと結論づけられました。

このキズがタンクに注水された水圧に耐えられなくなり、爆縮したというわけです。

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