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治らない頻尿‥強い尿意でも尿の出が少ない頻尿の正体とは?

65歳の女性に突然襲いかかったのは激しい頻尿。はたして彼女を襲った頻尿の正体とは?
『みんなの家庭の医学』2016年1月26日O.A.

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頻尿の症状


小池さんは、生鮮食品の加工工場で働く65歳の女性。その小池さんの身に起こった症状とは‥

①用を済ませて2時間後、またすぐに激しい尿意に襲われる
②トイレに行っても、毎回尿は少ししか出ない
③以尿意で何度も目が覚めてしまうようになった

最初の症状から1年後
④尿道に針でチクチク刺されるような痛みが走る

最初の診断


ここで初めて近所の泌尿器科を受診。尿検査の結果、痛みの原因は『膀胱炎』、頻尿の原因は『過活動膀胱』だと診断されました。

薬を飲むと、数日で尿道の痛みは治まりましたが、頻尿は改善が見られず、尿の回数が1時間に1回と増えてしまいました。

相変わらず強い尿意でも尿の量は少ししか出ませんでした。


松尾先生による問診


1週間後、泌尿器科を再び受診。医師から松尾先生のいる長崎大学の排尿機能外来を紹介されました。

松尾先生の問診
①起きてから寝るまでの排尿の回数は?→10回以上
②就寝中の回尿の回数は?→2~3回くらい
その結果、松尾先生の出した診断も過活動膀胱でした。

③尿漏れは?→ほとんどない
④尿の量はどれくらい?→おちょこ一杯くらい
過活動膀胱にしては、尿の量が明らかに少なかったため、ほかの病が隠れていると判断。


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色々な尿検査


2回目の診察
ウロダイナミクス検査を行うと、排尿後の圧力が過活動膀胱の特徴である急降下を示さず、一向に下がりませんでした。

ほかの病が関与していると確信した松尾先生は、膀胱の造影検査を行うこと‥

膀胱造影検査

3回目の診察
膀胱内に造影剤を注入し、排尿が始まろうとした瞬間、点滴の管を造影剤が逆流し始めたのでした。

そして検査画像には、膀胱の高い圧力で、造影剤が尿管を逆流する画が写し出されていたのです。

病の正体は、HTLV-1関連脊髄症


検査から膀胱側の尿管の口が閉じずに開いたままであることから、神経の検査することに‥

4回目の診察
ゴム製のハンマーで全身の神経の反射を検査。すると膝を叩いた時、足の反射が異常に強かったのです。

脊髄の異常だと判断しMRI検査をするも、異常は見つかりませんでした。

そこで、過去の資料から小池さんと似た症例を探し出すことに‥するとウイルスによる感染症を見つけました。

病名『HTVL-1関連脊髄症』
白血球に潜んだウイルスが脊髄に侵入し炎症を起こしたことで排尿機能を司る神経に異常をきたす病。

HTLV-1関連脊髄症

小池さんは現在では、ウイルスを抑える投薬治療で病の進行を抑えることができています。



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