トランプ大統領のロシアゲート事件とニクソン元大統領のウォーターゲート事件を比較 その違いは？

トランプ大統領に疑惑がかけられているロシアゲート事件とニクソン元大統領時のウォーターゲート事件を比較する
2017年6月3日O.A.池上彰のニュースそうだったのか!!

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トランプ大統領のロシアゲート事件とは

トランプ大統領がロシアとの不適切な関係を調べているのがFBI（連邦捜査局）。しかし、そのFBI長官であるコミー氏が解任させられてしまい大問題になっている。

そもそもロシアゲート事件と名前がついているが、まだ事件にはなっていない。

事の発端は、トランプ氏（共和党）とクリントン氏（民主党）との大統領選挙で、クリントン陣営の幹部がやり取りしていたメールがインターネットに流出ことからだ。

そのメールの中には、選挙公約と矛盾するような内容もあり、選挙戦に大きく影響することに。

このリークの影にロシアが存在し、ロシア軍の情報組織が関与したと、アメリカ国土安全保障省などが発表したのだ。

プーチン大統領がトランプ候補を大統領にしようとして、クリントン候補を攻撃。さらに当選したいトランプ陣営がロシアに協力したと疑惑されているのがロシアゲート事件と呼ばれているものである。

ニクソン大統領のウォーターゲート事件とは

これとよく似た事件がウォーターゲート事件だ。

1972年（昭和47年）の大統領選挙で、共和党のニクソン大統領は二期目の当選を目指していた。

ある日対立する民主党事務所があるビルに不審者が侵入し、盗聴器を仕掛けているところを逮捕された。その一人に元CIA工作員がいたことから、詳しく調べてみたところ、ニクソン再選委員会からお金が振り込まれていたことが判明。

この捜査に特別検察官を立てたが、これをニクソン大統領がクビにした。これをきっかけにニクソン大統領に様々な疑惑が出てきたため、大統領弾劾（地位の高い公務員を処罰するしくみ）に動いていった。

しかし弾劾で辞めさせられることは、非常に恥であることから、ニクソン大統領は、弾劾させられる前に自ら辞めたのだ。

なお、大統領弾劾には、下院の過半数が賛成し、上院の3分の2が賛成する必要がある。

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ロシアゲート事件とウォーターゲート事件の比較　まとめ

再びロシアゲート事件に話を戻そう。

たしかに大統領はFBI長官を解任する権限がある。その一方でFBIは政治から独立してできるようにFBI長官の任期は10年と長く、途中解任は過去にほどんどない。

それがトランプ大統領によりコミー長官の解任が行われたため、FBIに捜査されると都合が悪い事があるのではと大きな問題になっているのだ。

FBI捜査員は「ボスの仇を取るんだ！」と徹底的に捜査に乗り出している。

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