原油安の原因と株価が下がる理由

現在レギュラーガソリンの価格が100円を切るGSも出てきています。その原因は原油安です。どのようにして原油安は起こるのでしょうか？
2016年4月7日O.A.池上彰のニュース大辞典

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現在のレギュラーガソリンの価格

2016年4月6日に発表された最新の調査では、レギュラーガソリン1リットルあたりの価格は、全国平均で114.60円でした。

4週連続の値上がりとなりましたが、1年前の139.40円に比べると、25円ほど安くなっています。

原油安の大きな原因とは

原油の先物価格は、2014年7月までは1バレル100ドルほどでした。しかし今年に入ってからは1バレル20ドル台とおよそ4分の1の価格まで下がりました。

その後40ドルほどまで戻ってきていますが、まだ安い水準です。

原油安の大きな原因がシェール革命です。アメリカでは地下の岩盤に閉じ込められているシェールオイルを取り出せるようになりました。



そのため生産が急増し、2014年にはサウジアラビアを抜いて世界一の産油国になったのです。

アメリカは去年12月、40年ぶりに原油の輸出を解禁。日本輸出第1号のタンカーが今月末に到着する予定です。

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原油安で年間5兆円以上の輸入コスト削減

これまで石油相場を牛耳ってきたのは、世界シェアの約4割を握るOPEC（原油輸出国機構）でした。

原油価格が下がると生産量を減らすことで価格の維持を行ってきました。

しかし今では生産量を減らすと、OPECに入っていないアメリカにシェアを奪われる可能性があり、石油の生産量を減らすに減らせず、世界中で原油がダブついているのです。

この原油安で日本の輸入コストは年間5兆円以上削減できるようになりました。これは消費税に例えると2%減税に相当して、消費にも大きな影響を与えていると見られています。

【感想】その浮いたお金を減税に回してもらえないだろうか‥と思ってしまいます。（´ヘ｀;）うーん

原油安で株価が下がる原因

一方原油安は世界経済にも大きな影響を与えています。

産油国はこれまで“オイルマネー”（原油を打って得た莫大な利益）を、世界の株式市場に投資してきました。

しかし原油安でオイルマネーが株式市場から引き上げられ、各国で株価の低下を招いています。

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