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脾臓の役割

役割の一つに、髄膜炎菌、肺炎球菌、インフルエンザ桿菌など幾つかの細菌に対する抗体が作られます

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役割


脾臓(ひぞう)

体内に細菌が侵入すると、そこに抗体が取り付き、白血球に知らせます。

抗体の多くは腸の中でできますが、幾つかの細菌に対する抗体は脾臓で作られます。

脾臓を摘出すると、その抗体ができなくなるため、特定の細菌に対する免疫システムが働かず、細菌が増殖します。

脾臓は、外傷で破裂した時、遺伝性の病気、免疫の病気で小中学生で摘出する場合があります。


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敗血症性ショックの症状

感染が原因で臓器に障害が起きることで血圧が下がり、体温や呼吸数が上昇する極めて危険な状態

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症状


症状

敗血症性ショック(はいけつしょうせいショック)

感染が原因で臓器に障害が起きることで血圧が下がり、体温や呼吸数が上昇する極めて危険な状態です。

敗血症性ショックになってしまった時の死亡率は4割程度と非常に高いです。

敗血症性ショックと判断した場合、1時間以内に投与する抗生物質を決める必要があります。


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リケッチア症の病気

リケッチアという細菌に感染する病気

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病気


リケッチア症

リケッチア症(リケッチアしょう)

リケッチアという細菌に感染する病気で、ダニやノミに刺されることで感染するため、皮膚に刺し口が残ります。

中枢神経に到達すると意識障害を引き起こし、死に至ることがあります。


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感染性心内膜炎の病気

何らかの細菌が心臓の弁や膜に付着して増殖する病気

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病気


感染性心内膜炎

感染性心内膜炎(かんせんせいしんないまくえん)

何らかの細菌が心臓の弁や膜に付着して増殖する病気です。

全身に感染が広がると、様々な臓器に機能障害が起きます。

細菌の塊が血流に乗って運ばれ、血管をつまらせることもあります。

毒性の強い細菌に感染すると、症状が急速に進行します。

CT検査では確認できません。


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溶連菌の細菌

子どもがよく感染する細菌

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細菌


細菌

溶連菌(ようれんきん)

正式名は溶血性連鎖球菌。俗に「人食いバクテリア」とも呼ばれます。

子どもがよく感染する細菌で、発熱やのどの痛みが現れます。

通常は重症化しませんが、傷口などから血液の中に溶連菌が入った場合、筋肉や脂肪を侵食します。

手足が1時間に数センチという速さで壊死していき、感染から48時間以内に死に至ることがあります。


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グラム染色の検査・肺炎球菌の例

細菌を色素で染めて顕微鏡で確認する方法

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検査


グラム染色(グラムせんしょく)

細菌を色素で染めて顕微鏡で確認する方法です。

短時間(5分以内)で確認できますが、検体の中に細菌が含まれていないと顕微鏡で見ることができません。

そのため膿瘍など高い濃度で細菌が含まれるサンプルを取る必要があります。

通常、血液は細菌濃度が低いため、グラム染色は行いません。しかし膿瘍がない場合は、血液を遠心分離機にかけ、血小板、白血球、赤血球の3層のうち、白血球の層に集められた細菌を染色します。


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肺炎球菌の例


肺炎球菌は2つの玉が連なった形で、青紫に染まるのが特徴。周りを包む莢膜(きょうまく)は染まらないため、白く見えます。


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副腎不全の病気

副腎が機能不全に陥る病気

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病気


病気

副腎不全(ふくじんふぜん)

腎臓の上にある小さな臓器・副腎が機能不全に陥る病気です。

副腎から分泌される副腎皮質ホルモンには、血圧を維持する働きがあるため、この病気になると血圧が下がり、ショックになることがあります。

細菌感染によって、副腎不全になる場合があります。

急性副腎不全の場合、副腎の変化はCT検査で見えないことがあります。


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膿瘍の病気

膿の塊で細菌の巣窟

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病気


膿瘍

膿瘍(のうよう)

膿の塊で細菌の巣窟です。

大きい膿瘍がある場合、ドレナージで取り除いた上で、抗生物質を投与しなければ治療効果は上がりません。

また大腸などに穿孔(穴)があって、そこから細菌が漏れ出している場合も、外科的な処置が必要です。

膿瘍や穿孔はCT検査で確認できます。


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ドクターG『突然 ショック状態に‥』の病名は『脾臓摘出後の重症肺炎球菌感染症』7月27日

狭山サトさん(仮名・61歳)は病児保育のパートさん。検査中に突然急変した。
2016年7月27日O.A.

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突然 ショック状態に‥


突然 ショック状態に‥

【30分前】来院当日の夕方
研修医の鈴木先生が、佐山さんを担当
■病状が出始めたのは、夕方帰宅してすぐで、悪寒と強い頭痛に襲われた
■救急外来に自分でタクシーに乗って来院した
■バイタル:体温38.7℃ 血圧108/45 脈拍116回 呼吸数24回 SpO2 100%
■頭痛は、頭の後ろで歩くと響くような感じがする
■筋肉痛みたいに体中が痛い
■問診中に意識が遠のいていったので、身体診察を行った

【身体診察】
■項部硬直→なし
■貧血・黄疸・充血→なし
■瞳孔反射→異常なし
■口腔内→異常なし
■頸静脈→異常なし
■心音・呼吸音→異常なし
■腹部→圧痛なし
■血圧109/52 脈拍124回 SpO2 97%

【処置】
■点滴:抗生物質(バンコマイシン、セフトリアキソン、アンピシリン)

【検査】
■レントゲン・心電図・頭部CT→異常なし
■尿検査→異常なし
■髄液検査→陰性
このあと腹部のCT検査を行っている最中にショック状態になった。そのとき血圧57/23 脈拍142回 SpO2 95%だった

突然 ショック状態に‥

最初の診断&カンファレンス(症例検討会)


【血液検査】
■白血球:25,000/μL←4,000~9,000/μL
■ヘモグロビン:12g/dL←12~16g/dL
■血小板:30,000/μL←150,000~400,000/μL
■プロトロンビン活性:40%←85~150%
■BUN:48mg/dL←8~20mg/dL
■Cre:1.7mg/dL←0.5~0.8mg/dL
■AST:855lU/L←10~34lU/L
■ALT:450lU/L←5~46lU/L
■T-Bil:1.4mg/dL←0.3~1.2mg/dL
■ALP:420lU/L←10~250lU/L
■LDH:2,200lU/L←120~240lU/L
■CPK:620lU/L←40~150lU/L
■トロポニン:陰性←陰性

【Dr.G】正常な値を示しているのは、ヘモグロビンとトロポニンのみで、血液検査から複数の臓器が障害を受けている可能性がある

鈴木先生は、症状が急に悪化したことから髄膜炎を疑ったが、髄液検査が陰性だったため、肩を落とした

最初の診断&カンファレンス(症例検討会)

最初の診断&カンファレンス(症例検討会)つづき


最初の診断&カンファレンス(症例検討会)つづき

清水:感染性心内膜炎
【診断した理由/合わない点】
 発熱、血液検査/-
 黄色ブドウ球菌による感染性心内膜炎ならば急性感染性心内膜炎が疑われる

近藤:副腎不全
【診断した理由/合わない点】
 突然のショック、血圧低下/-

神出:胸部大動脈解離
【診断した理由/合わない点】
 突然の発症/発熱

【Dr.G】ショックの原因は?
・発熱と悪寒→細菌による感染(敗血症性ショック
【Dr.G】敗血症性ショックなら治療法は?
 抗菌薬(抗生物質)を決めて投与する
【Dr.G】適切な抗生物質を打つために考えられる細菌とは?
溶連菌(溶血性連鎖球菌)
リケッチア症
【Dr.G】急性副腎不全なら何を投与する?
ステロイド→しかし投与すると細菌が増殖し重篤化する可能性が出てくる
【Dr.G】抗生物質を以外で感染症の管理で重要なことは?
・ドレナージ(体内に管を入れ膿などを抜き取る治療法)

最初の診断&カンファレンス(症例検討会)つづき

再現VTRのつづき


【CT検査の結果】
膿瘍・穿孔・胆のう炎→感染症の所見なし

【旦那さんの証言】
■妻の仕事場にいた子どもの病名はわからない
■妻に糖尿病などの生活習慣病はない
■いつも飲んでいる薬もない
■海外旅行には行っていない
■過去に大きな病気はしていない

■傷口・刺し口→なし

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最終カンファレンス


清水&神出:感染性心内膜炎
【診断した理由/合わない点】
 腹部CTに異常なし/-

近藤:副腎不全(変わらず)
【診断した理由/合わない点】
 副腎不全は腹部CTで所見として写らない/-

【Dr.G】可能性の低い病名を消していきましょう。
×溶連菌←感染症の場合、皮膚に何らかの所見が見られるがない、感染症の可能性は低い
×リケッチア症←刺し口なし

残ったのは次の2つ
感染性心内膜炎→黄色ブドウ球菌の可能性高
細菌感染に伴う急性副腎不全ステロイドを投与する必要があるが、細菌が増殖し重篤になるリスクあり

最終カンファレンス

最終カンファレンス(つづき)


最終カンファレンス(つづき)

しかしDr.Gから「本当にこの診断(CTを信用して)でいいのか?」と質問が出た!!一刻を争う集中治療室では、CT画像を隅から隅まで診る時間がないからだ。

そこでもう一度確認すると、佐山さんのCT画像に脾臓が写っていなかった。病気に対する異常ばかりを診てしまい、あるはずの臓器がないことに気づかなかったのだ。

しかもDr.GはCTも診ずに脾臓がないことを見抜いた。それは手術痕。4つの痕は腹腔鏡手術を示しており、その配置から脾臓摘出を疑っていた。

【Dr.G】脾臓がない場合、かかりやすい菌は?
髄膜炎菌 肺炎球菌 インフルエンザ桿菌

細菌を特定したいが、血液培養では時間が間に合わない。そこでグラム染色を行った

すると肺炎球菌だとわかった。

最終カンファレンス(つづき)

最終判断


最終判断

脾臓摘出後の重症肺炎球菌感染症

佐山さんには、感受性を確認した上で、ペニシリンG(肺炎球菌に強力な効果がある抗生物質)だけを投与。その後再発を防ぐために、脾臓がない人にも有効なワクチンを接種し元気に子どもたちの面倒を見ている。

最終判断

出演者


出演者

【Dr.G】
藤田保健衛生大学病院 植西憲達(うえにしのりみち)初登場

【研修医】
清水聡一郎 大阪府 淀川キリスト教病院
近藤優美 新潟県 上越総合病院
神出学 広島県 呉共済病院


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ドクターG『ひざが痛い』の病名は『急性白血病』7月13日


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外傷性くも膜下出血の病気・症状

頭部に外的な衝撃を受けたことで、脳を包む3つの膜のうち、くも膜と軟膜の間の血管が破れ、出血する病気

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病気


病気

外傷性くも膜下出血(がいしょうせいくもまくかしゅっけつ)

頭部に外的な衝撃を受けたことで、脳を包む3つの膜のうち、くも膜と軟膜の間の血管が破れ、出血する病気です。



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症状


激しい頭痛
嘔吐
意識障害


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