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中国の発展と人民元 管理変動相場制は人民元安を保つためにある

今中国は自国の通貨である「人民元」を基軸通貨にしようと躍起になっています。はたしてその理由は何なのか?そしてそのために何をしようとしているのか?見ていきましょう。

池上彰の学べるニュースから

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中国が発展しなかった理由


まずは、急成長する以前の中国が、今まで発展しなかった理由から見てみましょう。

鎖国状態にあったため海外取引がなかった
 海外の文化、宗教、考え方が入ってくると国が混乱するから

社会主義経済体制をとっていた
 働いても働かなくても給料が同じため、働かない人がたくさん出てきたから

中国発展は「改革開放政策」から始まった


中国の発展が始まったのは、鄧小平が打ち出した「改革開放政策」から。鎖国政策を止めて、積極的に海外企業の誘致を行ったためです。

中国は誘致した企業からものづくりの技術などを学び、自前で製品を開発・製造する力を身につけて行きました。

中国が発展したもう一つの理由


中国が発展を続けている大きな理由が人民元の通貨価値が非常に低かったこと。そのため物価も安かったため、安い中国製品が海外で飛ぶように売れたのです。

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人民元に管理変動相場制が許されている理由


しかしアメリカのオバマ大統領が『人民元は安すぎるから、切り上げて、価値を上げろ!」と圧力をかけました。

このとき中国は変動相場制をとっておらず「管理変動相場制」という、変動するがレートの上がり具合はお上(中国人民銀行)が管理する方法をとっていました。

しかし中国は輸出に有利であることから、人民元安を維持しています。そのワガママがまかり通っていたのは、2008年のリーマン・ショックで中国しかモノを買ってくれる国がなかったからでした。


中国がインフレを気にしない理由


中国が紙幣をじゃんじゃん刷って、インフレになっても問題にならない秘策がありあます。それが人民元をドルのように基軸通貨にしてしまうことです。

人民元で支払いができれば為替(通貨の交換)レートは関係なくなるので、インフレを気にすることなく紙幣を刷ることができるというわけです。


人民元が基軸通貨になるためには


中国は人民元を基軸通貨にするためには「人民元で石油を売買されること」が重要です。

また、アメリカ並みの経済力軍事力を持つこと、偽札が作られない印刷技術をもつことなどがあげられると思います。

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たった1隻の巡視船で100隻の中国漁船を拿捕する方法

中国からの密漁船がなかなか減らない。2014年には、何十、何百隻という船によって、小笠原諸島と伊豆諸島周辺の日本の領海と排他的経済水域(EEZ)で、赤サンゴが大規模に密漁されてしまった。

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追いかけるだけで捕まえられない海保


密漁船を1隻追い出しているうちに、ほかの密漁船がやって来て密漁を続ける。2014年の小笠原諸島と伊豆諸島周辺の中国漁船による密漁は、そんな構図だった。

主砲を持っていても打てない宝の持ち腐れ状態。

たった1、2隻の巡視船で何百隻という中国漁船に対抗できないという多勢に無勢を絵に描いたような事件。

とにかく法律やら、世界世論やらで、そう簡単に大砲を射つことなんてできないのが現状だ。

射たず、追いかけずに捕まえる方法


そこで素人発想だが、この密漁船を少ない巡視船で一網打尽できないか考えてみた。で使うのが、文字通り『網』である。はえ縄漁で使うような長い網で、密漁船を捕獲してしまう方法だ。

また反対に、サンゴの生息地を網で取り囲んでも良い。ここから先は日本の領海とかEEZということも明確に表示することができる。[*1]

特殊繊維で作られた網


ただし単なるはえ縄ではなく、その縄の本当の目的は、その網で密漁船のスクリューに絡ませるのが目的だ。

だからスクリュープロペラでも切れないくらい丈夫な素材で作る必要がある。

また、よりスクリュープロペラに絡みやすい形状[*2]も考えなくてはいけないかもしれない。

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中国漁船を拿捕する方法 まとめ


これなら大砲を射つ必要もないし、少ない巡視船でたくさんの密漁船に対抗することができる。

網を壊されたら、器物破損や攻撃の意志があったと捉えることができるかもしれない。

とにかく、あっちも燃料や人件費をかけても儲けられるから来るのであって、それより割の合わないことはしないはずなのだ。

是非、海保の皆さんには頑張ってほしいものだ。

補足情報


[*1]基本、単に素通りするだけなら、航行の自由が保証されているのだが、密漁は素通りかどうか一目瞭然であるはず
[*2]例えば、海藻のような細い繊維がフワフワたくさん付いているものが良いかもしれない。

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人民元の国際通貨になるとどうなる?中国のメリットは?

中国は今、人民元を国際通貨にするのに、躍起になっています。人民元が国際通貨になるとどんなメリットがあるというのでしょうか?

2015/11/29放送の『池上彰のニュースそうだったのか!!』から

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中国の人民元がスゴイわけ


人民元がまもなく国際通貨[*1]になるという。しかし現在の国際通貨と人民元には決定的な違いがある。それは国際通貨が変動相場制[*2]なのに対して、人民元は管理変動相場制[*3]であること。国がお金の価値をコントロールしている点である。

人民元が国際通貨になれば、信用が上がり流通量が増える。すると需要と供給で価値が決まり、中国がコントロールできなくなる。そうなれば、大損する可能性もあるがなぜ中国は人民元を国際通貨にしたがるのだろうか?

人民元が国際通貨になれば、直接受け取ってくれる人が増え、爆買いができるようになる。商品だけでなく企業買収も加速する可能性も出てくる。

人民元が国際通貨になると中国のメリットは?


人民元が国際通貨になると、中国はアジアインフラ投資銀行(AIIB)で大儲けできるという。その仕組とは、インフラ整備をしたい国に人民元で投資して、人民元で引き受ける会社が出てくれば、その会社が受注することになる。その会社とは『中国の会社』というわけだ。[*4]

本当に中国は国際ルールを守れるのか?


国際通貨になるためには、現在の管理変動相場制から変動相場制に変わる必要がある。もし変わらなければ、国際通貨としては認められない。

そして人民元が国際通貨になれば、マーケットによって翻弄されることもあり、中国もほかの国際通貨と同じようなリスクを負うのは間違いない。


池上氏が説明の最後で、中国が国際ルールを守らざるを得ないと言っていた後で『しかし自分の利益になるように、いろんなことをやるかもしれないし…』と発言していた点が気になりました。

これは国際通貨になったあとも、管理変動相場制に代わる何かを始めそうな雰囲気があるということでしょうか。まああの国ならないこともないですが…。今後も注意深く見守る必要がありそうです。

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補足情報


[*1]国際通貨とは、世界で広く使われるお金のこと。現在の国際通貨は、ドル、ポンド、円、ルーロの4種類

[*2]需要と供給で自由に価値が変わる制度

[*3]国がお金の価値をコントロールしている制度

[*4]そもそも一党独裁の国の通貨が国際通貨になれるのか?これに対して池上彰氏は経済力があれば可能になるという

人民元の国際通貨に関する感想


人民元が国際通貨になって、もし価値が上がれば中国人労働者のコストが上がり、中国から外資系企業の撤退が始まる気がします。

また元高になれば、中国の輸出品も高くなり海外での売上高も下がるはずです。

そうなれば、ほかの国際通貨と同じようにマーケットに翻弄されるようになるはずですが、そこでまた共産党による人民元の操作が入れば、国際通貨としての信用が失墜して終わりという結末が待っているかもしれません。

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台湾と中国の関係が悪くなったきっかけは兄弟げんかだった?

2015年11月7日、1949年分断以降、初めとなる直接会談がシンガポールで行われました。それが台湾と中国の間で行われた直接会談です。


66年も会わなかったのは、お互いを国と認めていないためだと言うのです。そのきっかけとなる世界を巻き込んだ兄弟げんかを見ていきましょう。


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中国と台湾 仲が悪くなったきっかけ


・中華人民共和国(中国)と中華民国(台湾)が分裂したすべての原因は、お互いの指導者である毛沢東(共産党/中国)と蒋介石(国民党/台湾)の喧嘩が原因なのです。

・発端は1920年代、中国大陸を支配していたのは中華民国(国民党軍)で首都は南京。一方、共産党軍は国民党軍を倒そうとゲリラ活動をしていました。[*1]

・その後1937年から始まったのが日中戦争です。このとき日本軍と戦うために二つの軍が手を組んで『国共合作』が誕生。

・その後第2次世界大戦となり、負けた日本軍は中国と台湾から撤退することになります。するとまた共産党軍と国民党軍が対立することに。

・しかしソ連が共産党軍を支援したため、圧倒的軍事力によって国民党軍は台湾に追いやられてしまいます。[*2]

・中国は台湾を攻めようとしますが、1950年に朝鮮戦争(韓国vs北朝鮮)が勃発。同じ共産国の北朝鮮を支援するため、台湾に攻め込めなくなりました。[*3]


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仲が悪くなったきっかけ まとめ


最後に簡単に台湾と中国が中が悪くなった経緯を簡単にまとめてみます。


①中国の中なの毛沢東(共産党/中華人民共和国)vs蒋介石(国民党/台湾)のけんかが原因だった。

②最初は、中華民国(台湾)が優勢だったが、日中戦争をきっかけに、日本を倒すために一旦手を組むことに。
③第2次世界大戦が終わり、日本が撤退すると、ソ連の支援を受けた中華人民共和国が一転優勢に。

④結果、中華民国は台湾に追いやられますが、朝鮮戦争が勃発したため、中華人民共和国は北朝鮮を支援するために、それ以上台湾に攻めこむことをしなくなりました。


皆さんいかがでしたか?次回は国連加盟国は、中華民国だったのになぜ中華人民共和国に変わったのか?を追っていきたいと思います。


補足情報


・中国のパスポートには、People's Republic of Chinaと書かれており、台湾のパスポートには、Republic Of Chinaと書かれています。しかしオリンピックに出場するとChinese Taipeiと呼ばれています。

・またお互いに別の国じゃないと言っているため、お互いを行き来するときは、パスポートではなく「入台証・台胞証」と呼ばれる許可証を発行しています。

[*1]このころの台湾は日本の領土でした。1895年の日清戦争後から50年以上日本の統治下にありました。
[*2]このとき共産党は中華人民共和国を作りました。
[*3]また台湾にはアメリカが支援をしたこともあり、さらに攻め込めなくなりました。

2015/11/29放送の『池上彰のニュースそうだったのか!!』から


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一人っ子政策廃止でも中国経済の崩壊が止められない理由


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一人っ子政策廃止でも中国経済の崩壊が止められない理由

中国で採られてきた『一人っ子政策』が廃止になるといいます。その理由は、中国の急激な高齢化問題です。
しかし『一人っ子政策』を緩和しても悪影響が残ると見られています。それが中国経済の崩壊(衰退)です。

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一人っ子政策とは


・『一人っ子政策』とは、二人目を産んだら罰金を科すというもの。[*1]
・出産も勝手にはできず、出産許可証を取得しないと産めません。
・妊娠しても許可が出なかったら、手足を抑えられ注射を打たれた後、人工中絶させられた女性もいます。[*2]


二人目を産んでも良い条件とは?


・夫婦どちらかが一人っ子の場合は、二人目を産んでも良いことになっていました。


一人っ子政策が生んだ悪影響とは?


・急速な高齢化
・戸籍がのない子どもが増えた


中国の急激な高齢化


中国の人口は13億7000万人。うち65歳は約1億4000万人。国が豊かになる前[*3]に高齢化してしまっています。
そして中国の社会保障制度とは日本と異なり、農村の年金制度は1991年から始まっているが、介護保険などはまだ導入されていない


小皇帝の誕生


小皇帝とは、皇帝のようにわがまま放題で育った子どものことです。わがままに育てられた少皇帝たちは、軍隊に入っても激しい訓練ですぐ音を上げたり、厳しく指導すると親が怒鳴りこんできたりという弊害を生んでいます。


闇っ子 戸籍のない子どもたち


その一方で戸籍のない子どもたちも出てきている。これは二人目を産んだが罰金を払いたくない親が、役所に届けなかった子どもたちのことです。[*4]


中国の男女出生比率


世界の男女出生比率は、女子100人に対して男子107人。日本でも女子100人に対して男子106人と大差はありません。これに対して中国では女子100人に対して男子はナント116人!これは生まれてくる子どもが女子とわかると中絶したり、埋めたりした結果なのだそうです。


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一人っ子政策廃止


以上の点から、一人っ子政策を廃止した中国。しかし何人でも埋めるようになったわけではありません。その数は二人まで。つまり『二人っ子政策』に変わったのです。

しかし緩和しても悪影響は残ると見られています。それが中国経済の崩壊(衰退)です。

いくら二人埋めるようになるとしても、働きの担い手となるのは20年後。その間は労働人口が減り、労働者を得るために給料は高くならざるを得なくなります。すると自然とコスト高となり、海外の企業や投資が中国から他の国に流れてしまい、結果中国の経済が衰退するというわけです。


補足情報


・[*1]3人産んだ罰金額は、約1億3000万円
・[*1]大学教員の中には、二人目を作って大学をクビになった人も
・[*2]人工中絶以外にも、強制不妊手術をされた人もいます。これには各地域で出産目標が管理され、目標が達成されないと担当委員の責任にさせられたため。
・[*3]つまり社会保障制度が整備される前に高齢化が始まっています。
・[*4]戸籍がないことで義務教育が受けられません。データがないため、正確なことは言えませんがその数は1300万人とも言われています。

2015/11/29放送の『池上彰のニュースそうだったのか!!』から

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台湾と中国の関係が悪くなったきっかけは兄弟げんかだった?


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韓国初のドーム球場に不満爆発!?不満より崩壊が心配だ!!

韓国初のドーム球場ができたらしい。その名は高尺スカイドーム。しかしこのドーム球場に今野球ファンから不満が出ているらしい。

しかしこのニュースを知った当ブログは、ファンの不満より心配なことが頭によぎった。





高尺スカイドームへの不満


今、野球ファンから、韓国初となるドーム球場である高尺スカイドーム(ネクセン・ヒーローズ使用)に対する不満が爆発している。

その不満の一部は次のようなものだ。

・こんな長い座席(1列31席)からどうやってトイレに行けばいいんだ?
・電光掲示板が小さすぎて望遠鏡がないと見えない!
・座席が窮屈すぎて、ボールが飛んできたら逃げられない。
・一般ファンが使えるエレベーターが一つしかないので不便だ。
・ドーム周辺の交通渋滞がひどくて、試合に間に合わないのでは?

ざっと上げただけでも、こんなに問題がある。


なぜこんなドーム球場ができたのか?


そもそも、なぜこんな不便な球場ができたのだろうか?

韓国野球委員会(KBO)の関係者の話では、もともと開放型の一般球場にする計画を、ドーム球場にすることになり、継ぎはぎ式に設計だけ何度(8回)も変えたために、おかしくなってしまったと語っている。

設計変更を8回?継ぎはぎ式に??

この言葉を聞いた時に、ある悲惨な光景が浮かんだ。それは1995年に起こった『三豊百貨店崩壊事故』だ。



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三豊百貨店崩壊事故とは?


三豊百貨店崩壊事故とは、5階建てのけばけばしいピンク色のビルが、建物の両端を残し、跡形もなく崩れ、死者500名以上、負傷者900名以上を出した大事故だ。

この百貨店が崩壊した原因は、当初4階建てにするところを5階建てにしたり、途中から吹き抜けを儲ける構造にした部分の柱を太くしなかったりなど、コスト削減を重視し、安全性を軽視したためだが、何度も設計を変更した点は、今回の高尺スカイドームと変わりがないのだ。

今は、不便な作りが表沙汰に取り上げられているが、どちらかと言えば安全なドーム球場なのかのほうが問題なのではないだろうか?


ずさんな計画・設計・建設の数々


実は、三豊百貨店だけではないのだ。有名なものだけでも次の4件がある。

【クラカタウポスコ】
 溶解炉から溶解液が流れだし、製鉄所の稼働が全面停止した

【ペトロナスツインタワー】
 マレーシアのツインタワーのタワー2をサムスン物産が請け負ったが傾いている

【第2ロッテワールドタワー】
 建設中でコアメガ柱に亀裂が入る

【UAE原発】
 発電実績がないのにUAEに原発を輸出。未だに稼働していない


これでいいのかも…


以上のように、ずさんな計画・設計・建設で数々の事故を起こしている韓国。

今回の高尺スカイドームはまだ不満が出ている段階。このまま利用されなくなれば、もしかしたら死者が出ることもないかもしれない。

ってことは、結果オーライってことか!?






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